アルツハイマーの父 + 家族4人 -20ページ目
<< 前のページへ最新 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20

2月9日入院

今月の9日に親父さんは入院しました。
朝方、呼吸困難になり、救急車を呼び入院させました。
誤飲性の肺炎ということなのですが、まだ朝食前で何も食べてないのです。
もう2週間になります。
体温が今日も37.6度、なかなか下がりません。

入院直後はどうなるの心配で、
3日間病院に泊り込みました。
その甲斐があったのか、危機は脱しました。

まだ、当分家族皆で病院通いです。

24時に病院を出た時雪が降っていたので驚きました。
今の時間、だいぶ積もっているみたいです。

■アルツハイマーが分かった日■



わが家の介護生活


私の家族の住人は、アルツハイマーの父親・私・私の妻・娘2人、の5人です。

私の父が「アルツハイマー」と医師に宣告されてからもうすぐ6年目にな

ります。


その間、色々な事がありました。

笑ったり、泣いたり、怒ったり、私自身は結構楽しく過ごしてきましたが、

妻や娘たちはどの様に感じていたのでしょうか?

ただ言えることは、皆がおじいちゃんのことが好きだということです。

このことは、皆にとても感謝しています。

私がなぜもう少し早く、父親の病状をみつけてあげられなかったのか、

父親に申し訳ないことをしてしまったと思っています。

なぜ病状を早くみつけることが出来なかったのか、

それは私が痴呆に関する知識を持っていなかったということです。



私の周りには知り得る情報や機会が有ったのに、

それを知ろうとしなかった、 私の怠慢でしょうか。



皆さんに私のように失敗してもらいたくない。

痴呆が少しでも早く分かれば家族の取り組み方やライフスタイルが今とは違っ

ていたと思います。




ここで私の家族がアルツハイマーの父親に毎日どの様に接しているのかを紹介

していきたいと思います。





私が父の異変を感じて、 病院に連れて行ったのが平成13年3月19日です。


病院に連れて行くのに歩いていくより自転車の後ろに座らせて連れて行くほう

が早いので、


お父さん、後ろに座って、病院にいくから。

怖くて座れないよ。

大丈夫だよ、自転車押さえているから。

怖い、怖くて座れない。

仕方ないな、体抱えて乗せるから。


「抱えて後部座席に座らせようとするのですが、足が開かないのです」

あれ!!ちょっと変だなとここで私は父親の体の変化に気が ついたのです。

慌てました!!


父親がこんなことになっているとは思いもよらなかったのです。

それで2人で歩いて病院に出掛けました。

私の足で5.6分のところに有る病院に20分掛かってやっとの思いで着いたの

です。

待合室の椅子に腰掛けて。





親父さん疲れた

とても疲れたよ

ちょっと前はひとりでこのくらいの距離は歩けたのにね、どうしたんだろう!

一人で歩くと怖いので今はそお遠くまでは歩かないよ

今から先生に診てもらおうね

何ともないよ




先生が父親に簡単な「長谷川式テスト」をしたのです。

父親の前に、腕時計、めがね、など5品を並べ、




ここにある物を覚えてくださいね

何があったか聞きますから




とその5品をしまったのです。


父親は考えているようでしたが、


今見たものが何であったのか言えないのです。


このテストの結果は30点満点中2点ということでした。




かなり痴呆が進んでいます

体も硬く、アルツハイマーです

これから今以上に硬直して歩けなくなり寝たきりになりますね




診断結果を告げられました。


ショックでした。


これからどの様に対処していいものか?


兎に角、おじいちゃんの体を動かしなさいとのことでした。

薬もなし、

症状が軽ければ薬はあるのだそうですが。

父親の状態では飲んでも仕方ないということなのでしょう。


いま、考えるともっと以前から症状は出ていたのです。


私は、それは年寄りの単なるボケと簡単に考えていたのです。



これが失敗でした。

<< 前のページへ最新 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20